NVivo 15の公式案内は、MacとWindowsの間でプロジェクトを移動できる一方、両版の機能が同一ではないと説明しています。NVivo 15 Macの公式案内を踏まえ、今週の作業では原本を保管し、複製したプロジェクトだけを公式手順で変換し、Windows側で内容を受け入れ確認するのが安全です。開けたことだけを成功条件にしないでください。

Macで作ったプロジェクトをWindows利用者へ渡す担当者は、原本の保全と変換後の照合を確認できます。Windows端末しかなくMac版プロジェクトを受け取った研究生は、形式とバージョン、外部メディアの所在を先に整理してください。異なるOSのメンバーがいる研究室の責任者や技術支援担当者は、主プロジェクトと交代時の確認責任を決めるために活用できます。

01

まず形式と変換条件を照合する

Macプロジェクトの拡張子が.nvpx、Windowsプロジェクトが.nvpという対応は、NVivoの旧版公式ヘルプに記載されています。NVivo 14の変換手順にあるファイル形式や画面操作は、あくまで旧版の資料です。NVivo 15の同じ操作や制限を保証するものではないため、変換前に利用中のNVivo 15のヘルプで手順を確認してください。

確認対象 作業前にそろえる情報 判断のポイント
受け取ったファイル 拡張子、作成OS、ファイル名 拡張子の変更だけでは変換になりません
NVivoの版 Mac側・Windows側の製品版と更新状況 対応条件と操作はNVivo 15のヘルプで照合します
保存先 原本、変換用コピー、受入後の保管場所 変換先を原本と別にします
外部資料 音声、動画、画像、文書内リンクの保存場所 プロジェクトファイル以外の資料も別に受け渡します
研究内容 コード、メモ、クエリ、照合対象 起動確認だけでなく、研究上重要な項目を開いて照合します

.nvpxをWindowsで開けるファイルにするには、拡張子を変えればよいですか? いいえ。NVivoの旧版公式説明では、Mac形式のプロジェクトをWindows側で開いて変換する方法と、別のWindowsプロジェクトへ内容を取り込む方法が案内されています。NVivo 15で使う場合は、現行ヘルプに記載された変換経路を確認し、ソフトウェア上で複製を作成してください。ファイル名や拡張子を書き換えたり、変換前のファイルを上書きしたりする方法は避けます。

注意: 旧版の操作画面をNVivo 15の手順としてそのまま適用しないでください。現行ヘルプで同じ変換方法が確認できなければ、作業を止めて、使用中の版とエラー文をそろえてサポートに確認します。

02

変換担当者ごとに先に守るものを決める

Mac側のプロジェクト所有者は、操作を加える前に原本を複製し、複製の保存場所が原本と区別できる状態にします。Windows側の受取担当者は、届いたファイルがMac由来のプロジェクトなのか、すでにWindows形式へ変換されたものなのかを確認します。受け渡し時には、作成OS、双方のNVivo 15の版、プロジェクトの出所、外部メディアの保管先、表示されたエラーを一緒に記録してください。

Mac版NVivoの変換が止まったら、最初に何を確認しますか? まずエラー全文を保存し、作業対象が原本か複製かを確認します。続いて、ファイルが不完全に転送されていないか、受取側のNVivoの版が手元の情報と一致するか、外部メディアがプロジェクト外に置かれていないかを順に点検します。すぐに修復や再変換を繰り返すと、どの操作で状態が変わったのか分かりにくくなるため、最初の失敗状態を記録してから次の手を選びます。

Windows版にのみある機能にも注意が必要です。NVivo 15の公式案内では、Windows側の機能例として感情コーディング、既存のコーディングパターンに基づく自動コーディング、ソーシャルネットワーク分析を挙げています。公式案内の機能説明は機能差の確認に役立ちますが、特定プロジェクトの変換後に何がどう表示されるかは、実際の複製上で確かめてください。

03

外部メディアはプロジェクト本体とは別に確認する

音声や動画が開けなくても、プロジェクトの変換自体は完了している場合があります。外部に保存したメディアやファイルへのリンクは、プロジェクトファイルの中身とは別に移動・参照先の確認が必要です。NVivoの旧版公式ヘルプも、OS間で移動するとリンク先を更新しなければ参照できない場合があると説明しています。リンク更新に関する旧版公式ヘルプはリスクの把握に使い、NVivo 15での更新方法は現行ヘルプに従ってください。

変換後に音声や動画のリンクが切れるのはなぜですか? プロジェクトの外に置いたメディアや、文書・メモから参照しているファイルは、受取側の端末で元と同じ場所にあるとは限りません。媒体ファイルも所定の場所へ渡し、NVivo内で参照先を確認します。外部リンクの不具合を、プロジェクト変換が自動で直すと見込まないでください。

04

研究室の受け渡しを一方向の手順にする

MacとWindowsのファイルを各メンバーが交互に編集し、毎回どれが最新か判断する運用は避けます。研究室で主プロジェクトをどちらの環境に置くか、誰が変換と引き渡しを担当するかを決めてください。今回の作業だけの移行と、継続的に両OS間を往復する運用は別問題です。公式案内が示す機能差も考慮し、頻繁な往復を前提にせず、NVivo 15の現行ヘルプで研究室の手順を確認します。

旧版の資料には、Windows側のプロジェクトを主にする提案やファイルリンクの更新に関する説明がありますが、旧版の推奨をそのままNVivo 15のルールとして扱うことはできません。旧版のプラットフォーム間変換資料は懸念点を洗い出す参考にとどめ、どの環境を主にするかは研究室の機能要件と現行ヘルプに基づいて決めてください。

以下の条件で方針を選びます。

  • 一度だけWindowsへ引き渡す場合: 原本を保管し、NVivo 15の公式手順で作った複製を変換して、受取側で照合します。
  • Windows側の特定機能が研究の必須条件である場合: Mac側だけで完結したと判断せず、必要な項目がWindows側で確認できるかを先に検証します。
  • 両OSを継続して行き来する必要がある場合: 無計画な相互変換はせず、主プロジェクト、変換担当、更新の記録方法を責任者が決めます。
  • Mac環境を用意できず、元のMacプロジェクトの確認が必要な場合: 遠隔のmacOS環境は候補として調べられます。ただし、Windows版への変換や版の不一致まで自動で解決するものではありません。

引き渡し前の確認欄
- [ ] 原本を変更せず保管し、作業用コピーを別に作成した
- [ ] Mac側とWindows側のNVivo 15の版、変換方向、エラー内容を記録した
- [ ] 音声・動画・画像とプロジェクト外の資料を別途確認した
- [ ] 重要なコード、メモ、クエリなど研究に必要な項目を開いて確認した
- [ ] 受取担当者と責任者が、検証結果と未解決項目を確認した

05

読み込み後は研究内容を照合してから引き渡す

変換後の確認は、ファイルが開くかだけで終わらせません。研究室の責任者は、元データを含むプロジェクトの複製で、研究設計上重要なコードと参照箇所、メモ、必要なクエリ、外部メディアを担当者と照合します。コーディング結果や分析内容が元と一致することを、変換成功の表示だけから結論づけないでください。

作業手順は、次の順で進めます。

  • 原本を保全する: Mac側で保存を終え、読み取り用の原本と作業用コピーを分けます。
  • 情報を記録する: 作成OS、NVivoの版、受け渡し元と変換先、外部ファイルの保管場所、発生したエラーを控えます。
  • 現行の公式手順を照合する: 変換する側・受け取る側のNVivo 15ヘルプを確認します。NVivo 14以前の資料を使う場合は、参考情報として明記し、操作を置き換えないでください。
  • 複製を変換する: ソフトウェアの対応手順に従い、変換後のファイルは別名・別の保存場所にします。
  • 外部資料を確認する: プロジェクト外のメディアとリンク先を確認し、参照不能の項目を一覧化します。
  • 研究内容を受け入れ確認する: コード、メモ、必要なクエリと対象メディアを開き、結果と未確認事項を担当者間で記録します。

Macが手元になくても、届いたプロジェクトを安全に処理できますか? まずWindows側のNVivo 15の版と、受け取ったファイルの形式を確認します。Mac上での確認や複製の準備が必要なら、遠隔macOS環境を検討できますが、それはWindows側の変換完了や研究データの受入確認の代わりにはなりません。共有メンバーが同時に編集する仕組みとみなさず、正式な交付前にWindows担当者が確認してください。

遠隔Macは、Mac実機を直ちに用意できない場合に、Mac側のプロジェクトへアクセスするための選択肢です。一方、都度ファイルを送り直す方法では版や外部リンクの把握が漏れやすく、個人でMacを購入する方法は一時的な確認だけには負担が重くなることがあります。実際の作業に遠隔環境が必要かを先に判断し、必要な場合に限り、MESHLAUNCHの案内で現在の接続・受け渡し条件を確認してください。日本向けの利用条件は日本向けMac miniの案内で確認できます。レンタル環境はMac側の作業を補助するものであり、NVivoの変換互換性や研究データの取り扱いを保証するものではありません。